あなたは知ってる?リハビリで生まれる「医療保険点数」について

病院などの医療保険下で行われるリハビリテーションは、1単位20分で245点(2450円)と定められています。
これは1分あたり100円以上という非常に高い価値を持つ時間です。
しかし現場では、「あと5分くらいで終わらせよう」「つい雑談に流れてしまう」など、本来の目的から少し離れてしまう瞬間もあります。
もちろん、会話が治療の一部になる場面もありますが、患者さんやご家族が支払っている大切なお金と時間をどう活かすかは、私たち支援者の責任です。
さらに、勤務時間内に行う清掃や備品整理などの雑務も同様で、それらも患者さんからの医療費で賄われています。
だからこそ、「効率よく行えないか」「質を落とさず時間を最大限活用できないか」という意識が重要。
本記事では、リハビリ現場における時間と価値の本質的な意味、効率化の工夫、自己成長と患者還元につながる働き方を、具体例を交えてわかりやすく解説します。
リハビリ1単位20分=2450円が意味すること
医療保険制度におけるリハビリは、1単位=20分、報酬245点(2450円)です。
単純計算すると1分あたり100円以上。この金額は患者さんやご家族が実際に負担しているものであり、決して軽く扱っていい数字ではありません。
さらに回復期病棟においては1日最低6単位(最大9単位)実施されるので、その数字は大きくなっていきます。
私たちはこの価値を十分に意識して、日々の臨床に臨む必要があります。
※脳血管疾患リハビリテーション区分Ⅰの場合が1単位245点(2025年時点)。1点10円換算して計算する。細かいところを補足すると、そこに医療保険が適応され、この金額の3割が自己負担です。また、高齢者になると2割または1割負担(所得によっては3割負担)となる。
「あと5分」や「雑談」が持つ意味

治療の終盤で「もう切り上げてもいいかな」と思ったり、雑談が長くなることは誰にでもあります。
しかし、そのたった5分が患者さんにとっては機能改善や意欲向上につながる大切な時間かもしれません。
もちろん、安心感を与える会話は治療効果を高める要素にもなります。
ただし、会話が主になり治療目的から逸れてしまうことは避けるべきです。
限られた時間で真剣に向き合う価値
20分間の中で最大限の成果を出すには、姿勢や動作の細かい変化を丁寧に観察し、カルテに正確な記録を残すことが不可欠です。
「著変なし」
とだけ記録するのは簡単ですが、それは本当に変化がなかったのか、それとも観察不足だったのか——
この視点を常に持つことが、質の高いリハビリの基礎になります。
雑務にも意味と価値を持たせる

清掃や備品整理などの雑務も、勤務時間=給与=医療費から賄われています。
つまり、これらも患者さんの支払った費用の一部で行っている業務です。
だからこそ「ただこなす」のではなく、効率化と品質維持を両立させる工夫が必要です。
清掃・雑務効率化の具体的アイデア
- 清掃動線の最短化:作業順序を工夫し移動距離を減らす
- タイマー活用:作業時間を計測し改善ポイントを洗い出す
- 清掃ロボットの導入:床清掃の自動化で時間短縮
- ルーティン化:作業の順序や方法を統一して迷いを減らす
小さな改善でも、毎日の積み重ねで大きな時間創出につながります。
「お金が見えない」現場だからこそ意識が必要
病院勤務では、患者さんから直接お金を受け取ることはほぼありません。
そのため、費用対効果の意識が希薄になりがちです。
しかし実際には、一人ひとりの患者さんが負担している医療費が、私たちの活動すべてを支えています。
この事実を理解するだけで、業務への取り組み方が変わります。
意識が生み出す好循環
時間とお金の価値を意識することで、日々の仕事に意味を見出せるようになります。
効率化と質向上が自己成長を促し、その成果が患者さんに還元され、さらに信頼が深まる。
そんな良い循環が生まれます。
この意識はチーム全体に波及し、職場全体のパフォーマンス向上にもつながります。
まとめ|1分100円以上の価値を最大化するために

リハビリの1単位20分=2450円は、単なる数字ではなく、患者さんとご家族の信頼と期待の象徴です。
この時間を最大限に活かすために、治療への集中、記録の充実、雑務の効率化を意識しましょう。
「限られた時間で最大の成果を出す」という姿勢こそが、自分自身の成長と患者さんの満足度向上の両方を叶えます。
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