作業療法士(OT)を目指す学生にとって、臨床実習は知識や技術の習得だけでなく、現場で信頼関係を築くための大切な期間です。
特に初日の印象は、その後の学びや人間関係を大きく左右します。
多くの学生は「評価」「症例の理解」に意識が向きがちですが、**ベテランのバイザーが意外と見ているのは“挨拶”**です。
OT歴10年以上の私も、評価や検査、レジュメ作成能力よりも、まず「挨拶」ができているかを見ます。
なぜなら、挨拶は人柄・人格を映す鏡であり、
- 第一印象を決定づける
- 協調性や社会性を示す
- 信頼関係構築のきっかけになる
といった重要な役割を持っているからです。
なぜ初日の挨拶が重要なのか

実習初期の挨拶は、学びの質や現場での立ち位置を左右します。
バイザーの立場で想像してみてください。
- 検査や記録はできるが、ぶっきらぼうで挨拶しない学生
- スキルは未熟でも挨拶ができ、質問や相談ができる学生
どちらと一緒に働きたいと思いますか?
多くの指導者は②の「挨拶ができる学生」を選びます。
現場では、「将来この人と一緒に働きたいか」という視点で学生を見ていることが多いのです。
バイザーが見ている「初日の挨拶」
挨拶の評価ポイントは以下の通りです。
- 声の大きさ … 小さい声は自信がなさそうに見える
- 表情 … 笑顔は安心感と親近感を与える
- タイミング … 相手と目が合った瞬間がベスト
- 公平さ … 誰に対しても分け隔てなく挨拶できるか
初日に挨拶すべき相手とタイミング

1. 受付スタッフ
- ポイント:明るくはっきり「おはようございます」「よろしくお願いします」
- 効果:入退室がスムーズになり、困ったときに助けてもらいやすくなる
2. リハビリテーション室の職員
- ポイント:入室と同時に全体へ「おはようございます」
- 注意:声はやや大きめに
3. バイザー・初対面スタッフ
- ポイント:目を見て「お世話になります。〇〇です」
- 効果:名前を覚えてもらいやすく距離が縮まる
4. 他職種(介護士・看護師・相談員など)
- ポイント:廊下ですれ違ったら短くても必ず挨拶
- 効果:他職種から貴重な情報を得やすくなる
5. 患者さん・利用者さん
- ポイント:名前を呼びかけて挨拶
- 効果:安心感と信頼関係が生まれる
6. 施設管理・清掃スタッフ
- ポイント:「お疲れさまです」「ありがとうございます」
- 効果:現場全体の雰囲気が良くなる
清掃スタッフは広げすぎ。
そう思った人は少し、謙虚さや感謝の意味が本当の意味で理解できていないかもしれません。
誰もが気持ちよく過ごせるよう、清掃という仕事を邪魔しないよう気遣いながらしてくれている清掃スタッフさんがいるからこそ、我々コメディカルのリハビリ職種も仕事に専念できているんです。
清掃員ぐらい挨拶しなくてもいいでしょ
そんな態度は見られていますよ。
そして、あなたの気づかないところで言葉じりにでていたり、態度になって表に出てきているものです。
挨拶が苦手な人への対策

- 短い言葉から始める:「おはようございます」だけでOK
- 笑顔の練習:鏡の前で表情をチェック
- 朝一番に勢いをつける:最初に会った人に必ず挨拶
- 深呼吸してから声を出す:緊張を和らげる
- どうしても無理なら会釈から始める
まとめ:挨拶は実習の学びを広げる第一歩
作業療法実習では、知識や技術だけでなく人間性も評価対象です。
その入口となるのが「初日の挨拶」です。
緊張や恥ずかしさを理由に避けるのではなく、まずは一歩踏み出してみましょう。
笑顔と挨拶があれば、現場で得られる学びも人間関係も格段に広がります。
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